豪州から日本へのクリーン燃料アンモニアサプライチェーン構築に関する事業化調査実施について
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独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
丸紅株式会社
北陸電力株式会社
関西電力株式会社
Woodside Energy Ltd.
豪州―日本間のクリーン燃料アンモニアサプライチェーン概念図
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、丸紅株式会社、北陸電力株式会社、関西電力株式会社およびWoodside Energy Ltd.は、豪州から日本へのクリーン燃料アンモニアサプライチェーン構築に関する事業化調査(以下、「本プロジェクト」)を共同で実施することに合意し、共同研究契約を締結しました。
アンモニアは、燃焼時にCO2を排出しないため、大量のエネルギーが必要となる火力発電所や船舶用エンジン等の次世代ゼロエミッション燃料として有力視されており、製造・貯蔵・輸送に係わる技術が既に確立されていることから、ゼロエミッション燃料の中では比較的早期の社会実装が期待されています。
また、2020年12月26日に策定され、2021年6月21日に更に具体化されたグリーン成長戦略においては、燃料アンモニア分野が2050年カーボンニュートラル実現のための重要分野の1つとして位置付けられています。
さらに豪州との関係では、2021年6月13日の日豪首脳会談において、燃料アンモニアを含め、「技術を通じた脱炭素化に関する日豪パートナーシップ」が発表され、また同年7月15日の日豪経済閣僚対話での共同声明(注1)において、クリーン燃料アンモニアに関する取組を日豪間で協力して進めることが言及されました。
本プロジェクトでは、天然ガス由来のアンモニア製造の過程で排出されるCO2にCCS・CCU(注2)や植林等のCO2排出削減対策を組み合わせたクリーン燃料アンモニアについて、豪州での生産、日本への海上輸送、発電用・船舶用燃料用途としての利活用およびファイナンスの検討等を含めたサプライチェーン全体の事業化調査を実施します。
本プロジェクトに参画する5者は、各々が有する技術、知見を活用することで豪州と日本の間におけるクリーン燃料アンモニアサプライチェーンの構築に努め、日豪両国の脱炭素化に向けた取組みを推進します。
(注1)日豪経済閣僚対話共同声明
(注2)工場や発電所から排出されるCO2を回収し、貯留(CCS: Carbon dioxide Capture and Storage)、または有効活用(CCU: Carbon dioxide Capture and Utilization)する技術。
(上段左から)
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 理事 江波戸俊和
丸紅株式会社 常務執行役員 エネルギー・金属グループCEO 相良明彦
北陸電力株式会社 取締役 常務執行役員 平田亙
(下段左から)
関西電力株式会社 取締役 代表執行役副社長 森望
Woodside Energy Ltd., Executive Vice President, Sustainability and Chief Technology Officer, Shaun Gregory
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
丸紅株式会社
北陸電力株式会社
関西電力株式会社
Woodside Energy Ltd.
この記事に関するお問い合わせ先
CCS推進グループ施設技術チーム三好、新井
電話 043-276-9279
総務部広報課尾崎
電話 03-6758-8106