西豪州におけるクリーン燃料アンモニア生産を見据えたCCS共同調査の実施
JOGMECは、新技術事業戦略およびカーボンニュートラル・イニシアティブに基づく取組みの一環として、三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:堀健一、以下「三井物産」)の100%子会社であるMitsui E&P Australia Pty Ltd(以下、「MEPAU」)と、西豪州におけるCO2排出を低減したクリーン燃料アンモニア生産の事業化を見据えて、CO2の回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下「CCS」)に関する共同調査契約を締結しました。
JOGMECは、将来の日本へのクリーンな資源エネルギーの安定的かつ低廉な供給の確保とともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
西豪州におけるクリーン燃料アンモニア生産の概念図
JOGMECは、資源開発において気候変動問題への対応がより一層求められている状況を踏まえ、2021年4月20日に「JOGMECカーボンニュートラル・イニシアティブ」(下記参照)を公表しました。これまで培ってきた技術ノウハウを最大限活用し、CCS技術支援を通じたブルー水素・アンモニア事業支援に取り組んでおります。
JOGMECは、その一環として、MEPAUと西豪州におけるCO2排出を低減したクリーン燃料アンモニアの将来的な生産を見据えて、CCSに関する共同調査契約を締結しました。
MEPAUは、西豪州ウェイトシアガス田の50%権益を保有し、オペレーターとして開発中です。また、同社は、ウェイトシアガス田の近隣に位置する枯渇ガス田の権益を100%保有しています。今後、JOGMECと三井物産は、三井物産が有する西豪州における石油・天然ガス生産事業のオペレーター機能および既存の優良天然ガス資産を活用し、クリーン燃料アンモニアの製造と日本への輸出の事業性の検討を進めて参ります。
具体的には、ウェイトシアガス田で生産される天然ガスを改質して得られる水素を元にアンモニアを合成し、その過程で排出されるCO2を枯渇ガス田に貯留することにより、クリーン燃料アンモニアを製造・輸出することを検討していきます。今回の共同調査では、当該枯渇ガス田におけるCCSの有効性を調査します。
JOGMECは、本共同調査の実施を通じて、CCS及びクリーン水素・アンモニア製造により、クリーンな資源エネルギーの安定的かつ低廉な供給の確保とともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
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