希少金属(レアメタル)備蓄物資の売却について -タングステン鉱-
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:大澤秀次郎)は、このたび国家備蓄をしているタングステン鉱の一部を売却することを決定した。
タングステン鉱の売却は、1983年(昭和58年)の希少金属備蓄制度創設以来、初めてのこと。
これは、昨今のタングステン価格の上昇に鑑み、民間企業からの要請を受けて売却するもの(高騰時売却)。
却の対象は、タングステン鉱で総重量約120トン(純分重量約91トン)。6月下旬に民間備蓄参加者を対象に競争入札を行い、その後、7月上旬には一般競争入札を行う予定。
1)タングステン鉱売却の決定
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、レアメタルの国家備蓄(注1)をしているタングステン鉱の売却を決定しました。タングステン鉱の売却は、1983年にレアメタル備蓄制度ができて以来、初めて行うものです。
今回の売却はJOGMECの「高騰時売却制度」(注2)によるもので、民間備蓄参加者を対象とした指名競争入札およびレアメタルの供給を受けて生産活動を行っている事業者全体を対象とした一般競争入札により売却を行います。
(注1)レアメタル備蓄制度:983年(昭和58年)に創設され、国家備蓄および民間備蓄により構成されている。現在、ニッケル、マンガン、クロム、モリブデン、タングステン、コバルト、バナジウムの7鉱種を備蓄している。
(注2)高騰時売却制度:国家備蓄をしている鉱種の価格が過去5年間の平均価格の概ね2倍を越える状態が約1ヶ月継続した場合、民間企業からの要請に基づき「高騰時売却」ができることとなっている。
2)売却量および種類
タングステン鉱 |
鉄鋼用シーライト |
総重量 |
約63t |
純分量 |
約47t |
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金属用シーライト |
総重量 |
約26t |
純分量 |
約20t |
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ウオルフラマイト |
総重量 |
約31t |
純分量 |
約24t |
合計 |
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総重量 |
約120t |
純分量 |
約91t |
3)売却スケジュール
(1)民間備蓄実施者による競争入札 |
6月22日(水)(予定) |
(2)一般競争入札に関する公告 |
6月下旬(経済産業公報およびJOGMECホームページに掲載) |
(3)一般競争入札 |
7月上旬 |
(入札の参加者は、あらかじめ入札参加資格審査を受ける必要があります。)
(入札説明会および入札は、JOGMEC会議室にて行います。)
(参考)最近の備蓄物資売却実績
平成15年 |
6月 |
モリブデン |
総重量約30t(平常時売却) |
16年 |
2月 |
モリブデン |
約20t(平常時売却) |
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3月 |
バナジウム |
約20t(高騰時売却) |
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4月 |
マンガン |
15,000t(平常時売却) |
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4月 |
モリブデン |
約340t(高騰時売却) |
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5月 |
バナジウム |
約20t(高騰時売却) |
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11月 |
バナジウム |
約120t(高騰時売却) |
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12月 |
モリブデン |
約20t(高騰時売却) |
17年 |
3月 |
ニッケル |
約610t(平常時売却) |
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