オーストラリアで鉛-亜鉛-銀の戦略的鉱物資源確保事業を開始
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:大澤秀次郎)は、平成17年5月23日付にて、オーストラリアのミノタウア・エクスプロレーション社(MinotaurExplorationLtd)及び同社の子会社であるミノタウア・オペレーション社(MinotaurOperationsPty.Ltd)と基本合意書(LetterofIntentandPreliminaryAgreement)に署名し、戦略的鉱物資源確保事業の一環としてオーストラリアで共同調査を開始した。
調査地域は、オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州とサウスオーストラリア州との州境に位置する約1,500km2の範囲(調査地域の名称は「ボーダー地域」)。地域内には、物理探査の異常や鉛-亜鉛-銀鉱徴が認められ、鉱床賦存の可能性が期待されている。
調査期間は今後3年間を予定しており、両社と共同で物理探査及びボーリング調査等を実施し、鉛-亜鉛-銀鉱床存在の可能性を評価する。
JOGMECが同地域において3年間で2.0百万豪ドルの探査費用を負担することにより、プロジェクトの51%の権益獲得の権利を得ることが可能となる。
1)調査地域
ボーダー(Border)地域はオーストラリア連邦南東部、ブロークン・ヒル鉱山の南西約50kmに位置し、ニューサウスウェールズ州とサウスオーストラリア州との州境のステップ地帯。
2)調査内容
これまでにミノタウア・エクスプロレーション社が実施した調査により、調査地域内にはブロークン・ヒル型鉛-亜鉛-銀鉱床に特有な物理探査の異常や鉱徴が確認されており、物理探査及びボーリング調査等を実施することにより、新たなブロークン・ヒル型鉛-亜鉛-銀鉱床発見を目指す。
(参考)
ミノタウア・エクスプロレーション社(Minotaur Exploration Ltd)概要
オーストラリア、アデレイドに本拠地を置く非鉄金属資源の探鉱・開発企業でオーストラリア株式市場に公開。
ミノタウア・オペレーション社(Minotaur Operations Pty. Ltd)概要
ミノタウア・エクスプロレーション社の100%子会社で、ボーダー地域の鉱業権益の保有者。
戦略的鉱物資源確保事業
鉱物資源賦存ポテンシャルが高いものの、投資環境あるいは技術的な問題から、我が国企業等による地質構造の解明などの資源探査活動が停滞している地域及び金属鉱床タイプについて、我が国企業等が海外において探査事業を形成するための地質情報等を提供するもの。調査にあたっては、調査を実施する権利を有するものとの共同調査の実施に係る契約を締結する等、地質情報の提供を受けた民間企業が引続き調査を実施できるようにする。
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