メキシコで亜鉛・鉛・銅・銀の共同資源開発基礎調査を開始
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:大澤秀次郎)は、経済産業省の委託を受けて実施している共同資源開発基礎調査で、平成17年8月2日付にて、カナダのアルマデンミネラルズ社(AlmadenMineralsLtd.)と基本合意書(LetterofIntentandPreliminaryAgreement)に署名し、共同資源開発基礎調査を開始した。
調査地域は、メキシコ合衆国シエラマドレ山脈北東部(調査地域の名称は「シエラマドレオクシデンタル地域」)。本調査は有望地の抽出及び新規鉱区設定を目的とした広域調査とアルマデンミネラルズ社がメキシコ合衆国コアウイラ州に所有するサンタイサベラ鉱区を対象とした調査に分けられる。調査地域内には、亜鉛・鉛・銅・銀の鉱徴地が多数存在し、スカルン鉱床、交代性鉱床、斑岩型鉱床等賦存の可能性が期待されており、今後、地質調査、地化学探査、物理探査、ボーリング調査等を実施し、鉱床賦存の可能性を評価する。
広域調査では、JOGMECが2007年3月末までに70万米ドルの探査費用を負担して有望地を抽出し鉱区を取得した段階で取得鉱区の51%、更に50万ドルの追加費用負担で9%の権益獲得の権利を得、合計で60%とすることが可能となる。サンタイサベラ鉱区を対象とした調査では、JOGMECが2007年3月末までに100万米ドルの探査費用負担で当該鉱区の51%、更に2008年9月末までに50万米ドルの追加費用負担で9%の権益獲得の権利を得、合計で60%とすることが可能となる。
アルマデン ミネラルズ社(Almaden Minerals Ltd.)概要
カナダ、バンクーバーに本拠地を置く企業でトロント株式市場に公開。主にカナダとメキシコで鉱物資源探鉱を実施。
共同資源開発基礎調査
我が国の鉱物資源の安定供給の確保を図るとともに、開発途上国の経済発展に資するため、経済産業省からの委託を受けてJOGMECが資源探査実施組織と共同で資源開発調査等を実施するもの。
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