非鉄金属資源の権益譲渡契約の締結へ:制度創設以来初の譲渡に成功
共同資源開発基礎調査マイオシーンベルト・プロジェクト、パンパシフィック・カッパー株式会社が落札
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:大澤秀次郎)は、経済産業省の委託を受けて実施している共同資源開発基礎調査アルゼンチン共和国マイオシーンベルト地域及びチリ共和国マイオシーンベルト地域の共同調査実施契約における契約者としての地位の譲渡に関する入札を平成17年11月30日に実施し、パンパシフィック・カッパー株式会社が落札した。今後、JOGMECはパンパシフィック・カッパー株式会社と契約を締結し、契約者としての地位を譲渡する計画である。
共同資源開発基礎調査は、開発途上国において資源探査実施機関と共同で、銅・亜鉛等の非鉄金属鉱物の新鉱床発見を目指し調査を実施するもので、成果を我が国企業に引き継ぎ新規鉱山開発につなげることを目指している。本制度は平成15年度に創設されたが、本件は調査の成果を我が国企業に引き継ぐ最初のケースである。当該地域は世界的な銅鉱山地帯に位置し、これまでの調査から新鉱床発見の期待が高まっており、今後の企業探鉱の成果が期待される。
共同資源開発基礎調査
我が国の鉱物資源の安定供給の確保を図るとともに、開発途上国の経済発展に資するため、経済産業省からの委託を受けてJOGMECが資源探査実施組織と共同で資源開発調査等を実施するもの。
プロジェクトの概要
世界的な大規模銅鉱山地帯であるチリ共和国及びアルゼンチン共和国で銅鉱床をターゲットに衛星画像解析、地質調査、地化学探査、物理探査及びボーリング調査を実施するもの。一定額の探査費用を負担することにより、プロジェクトの一部の権益を獲得することが可能になる。
パンパシフィック・カッパー株式会社
パンパシフィック・カッパー株式会社は、平成12年10月、日鉱金属株式会社と三井金属鉱業株式会社とのアライアンスをベースに発足した銅事業会社。原料銅精鉱の調達から両社への生産委託、返還される電気銅・貴金属・硫酸等の製品販売まで一貫した銅事業をアジア最大、世界でもトップクラスの規模で展開している。所在地は東京都港区虎ノ門、代表取締役社長は久留嶋毅氏。
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