東京大学と資源エネルギー分野での連携・協力協定を締結
-我が国のエネルギーセキュリティに貢献する研究協力、人材交流・育成等を推進-
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長掛札勲)は、国立大学法人東京大学(小宮山宏総長)との間で、3月30日、資源エネルギー分野での包括的連携・協力の推進に関する基本協定を締結した。本協定は、両者の技術開発能力・人材・設備を相補的に活用することにより相乗効果を高め、石油・金属の資源エネルギー問題に関する我が国の学術及び技術開発の発展に資することを目的としたものである。
本協定の締結により、JOGMECの有する資源エネルギー分野での市場・需給動向の調査・分析、石油・金属の探鉱・開発事業、各種技術開発における知見・ノウハウ・情報等のポテンシャルと、東京大学の有する総合的な学術研究能力等のポテンシャルを相互に有効活用することにより、単に人材の交流や施設設備の相互利用にとどまらず、我が国が現在直面しているエネルギーセキュリティの確保に寄与する共同研究等のプロジェクトを積極的に推進する。また、JOGMECと東京大学が緊密に連携し、学生や若手研究者の育成を行うことにより、資源エネルギー分野における研究活動を活性化するとともに、研究の実践を通じた研究者・技術者の人材育成を目指す。
今後、石油・金属に関する資源エネルギー経済分野や技術開発分野のテーマを中心にした個別検討会、研究情報の交換、人的交流等を実施し、我が国のエネルギーセキュリティに資する共同研究のテーマを創出する予定。
東京大学との資源エネルギー分野での連携・協力協定の概要
1.締結日:平成18年3月30日
2.協定書の名称:「国立大学法人東京大学大学院工学系研究科と独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構との間における包括的連携・協力関係の推進に関する基本協定書」
3. 締結者: 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 副理事長 松田 憲和
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 科長 平尾 公彦
4.連携・協力の分野:資源エネルギー分野での共同研究等の研究協力、人材交流、人材養成、設備利用、情報交換等
当面の共同研究や情報交換のテーマ
- 石油・天然ガス探鉱・開発事業における油層工学技術の再構築を目指し、既存技術の限界を洗い出し、その向上を産官学協働で進める。具体的な研究テーマ案として、多成分系貯留層シミュレーション技術、貯留層からの回収率向上技術等を検討する。
- 石油・金属に関する市場分析(需給・価格)、両者が現在取り組んでいる探鉱・開発事業における技術開発テーマ、研究概要等に係る情報交換を継続的に実施する。
資源エネルギー分野での研究者・技術者の人材育成に対するJOGMEC支援
- 資源エネルギー分野での研究者・技術者の人材育成の観点から、同大における講座開設への支援等を含め、将来的な連携・協力の可能性について協議を行う予定。
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