JOGMEC 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構

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BTC パイプラインからの原油出荷開始について

2006年6月6日

石油・天然ガス開発プロジェクト推進グループ

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長掛札勲)が出資および債務保証を行なっているITOCHUOilExploration(BTC)Inc.と債務保証を行なっているINPEXBTCPipeline,Ltd.が参加するBTC(Baku-Tbilisi-Ceyhan)パイプライン事業では、同パイプラインへの原油充填作業が完了し、トルコ共和国ジェイハンからの第一回目として約60万バレルの原油が6月4日出荷された。BTCパイプラインはアゼルバイジャン共和国バクーを起点とし、グルジア共和国トビリシを経由して、地中海沿岸のトルコ共和国ジェイハンに至る総延長約1,768km、輸送能力日量100万バレルの原油輸送パイプラインで、主にカスピ海にあるACG(Azeri-Chirag-Gunashli)油田で産出される原油を輸送するために建設されたものである。将来的にはカスピ海地域の他の油田から産出される原油を輸送することも考えられている。
 なお、JOGMECはACG油田開発事業に参加するITOCHUOilExploration(Azerbaijan)Inc.およびインペックス南西カスピ海石油(株)の債務保証を行なっている。
 JOGMECは、BTCパイプラインの完成は、船舶の混雑するトルコ海峡(ボスポラス海峡、ダーダネルス海峡等)を経由せず、直接地中海から大型船舶による出荷が可能になることから、今後生産が拡大していくカスピ海地域で産出される原油の輸送に大きく貢献し、我が国のエネルギー安定供給に資するものと考える。

プロジェクトの概要

1)会社概要
(1)ITOCHU Oil Exploration (BTC) Inc.
設立 2002年6月18日
本社所在地 ケイマン諸島
President 松川 良夫 氏
資本金 74,869千米ドル(2006年5月末時点)
株主構成 伊藤忠商事(株)51.23%、JOGMEC48.77%

(2)INPEX BTC Pipeline, Ltd.
設立 2002年10月16日
本社所在地 ケイマン諸島
Director 永田 實 氏
喜田 勝治郎 氏
藤井 睦久 氏
金森 邦夫 氏
資本金 53,300千米ドル(2006年5月末時点)
株主構成 国際石油開発(株)100%
2)沿革
  • 2002年6月、ITOCHUOilExploration(BTC)Inc.設立(2002年11月、旧石油公団は出資および債務保証事業として採択)。
  • 2002 年 10 月、INPEX BTC Pipeline, Ltd.設立(2003 年 11 月、旧石油公団は債務保証事業として採択)。
  • 2005 年 3 月、株式および債務保証を旧石油公団より JOGMEC が承継。
  • 2005 年 5 月、アゼルバイジャン共和国バクー近郊サンガチャルにおいて原油充填作業開始。
3) 共同事業者及び権益比率
権益保有者 権益比率
ITOCHU Oil Exploration (BTC) Inc. 3.40%
INPEX BTC Pipeline, Ltd. 2.50%
BP(オペレーター) 30.10%
AzBTC 25.00%
Chevron 8.90%
Statoil 8.71%
TPAO 6.53%
ENI 5.00%
Total 5.00%
ConocoPhillips 2.50%
Amerada Hess 2.36%
合計 100%

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