ブラジル連邦共和国ヴァーレ社と関係強化に向けた覚書を締結
2008年5月14日
最終更新日:2008年6月13日
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:河野博文)は、本日、ブラジル連邦共和国ヴァーレ社(Companhia Vale do Rio Doce、略称:VALE)との間で、戦略的パートナーとして相互協力を促進していく意思を確認するため、覚書(Memorandum of Understanding)に署名しました。
今回の覚書署名の契機となったのは、昨年11月に甘利経済産業大臣の資源外交の一環として、JOGMECが南部アフリカ共同体(SADC)諸国との関係強化を目指してボツワナ地質調査所と合意に達したリモートセンシングプロジェクトです。同プロジェクトにヴァーレ社が関心を示したことから、情報共有や同プロジェクトへの関わり方について今後詳細を協議することとしました。なお、現在JOGMECはブラジルにおいてヴァーレ社と共同探査事業を実施しています。
(参考)
1)覚書の概要
JOGMEC及びヴァーレ社は天然資源探査における技術開発に向けて、戦略的パートナーとして相互協力を促進していく。
- JOGMECがボツワナ共和国及びSADCの協力の下開始するリモートセンシングプロジェクトに対するヴァーレ社の関心をJOGMECは歓迎し、同プロジェクトにおいて取得するデータの共有やヴァーレ社の貢献について協議を開始する。
- リモートセンシングおよび地球物理学等の探査技術における情報を交換するために、定期的に協議する。
2)リモートセンシングプロジェクト
ボツワナにおける鉱物資源分野での相互協力と、今後のSADC諸国との連携を目指して昨年11月16日にJOGMECとボツワナ地質調査所との間でボツワナ共和国において甘利経済産業大臣臨席の下覚書に署名。
- ボツワナ共和国において鉱物資源分野におけるリモートセンシングプロジェクトの実施を検討。
- 鉱物資源の探査開発において、日本企業の投資機会を検討。
- SADC(Southern African Development Community:南部アフリカ共同体)は南部アフリカ14ヶ国からなる。
3)ヴァーレ社
世界第2位の総合資源企業で時価総額は1,500億ドル(注)におよぶ。5大陸の30ヶ国以上で活動しており、鉄鉱石とペレットの世界最大の生産社であるとともに、ステンレス鋼、電池、特殊鋼、化学品等の製品に必要なニッケルの世界有数の生産社である。また、ヴァーレ社は銅、マンガン、合金、ボーキサイト、アルミナ、アルミニウム、石炭等、世界の産業界にとって重要な原料を生産している。
(注)1兆5千億ドルと記載していましたが、1,500億ドルに修正いたします。(6月13日)
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