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カザフスタンでタングステンの共同地質調査を開始

2008年6月12日

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、理事長:河野博文)は、平成20年6月11日付けにて、カザフスタン共和国エネルギー鉱物資源省地質・地下資源利用委員会(地質委員会)と共同地質調査に係る協定書に署名し、同国ウシュコル-ムラリ地域でのタングステンを対象とした地質調査等を開始する。

 本共同調査は、2007年4月に甘利経済産業大臣がカザフスタン共和国を訪問した際に、JOGMECと地質委員会との間で調印された基本合意書に基づくもので、近年注目されているレアメタルの中でも特に供給元の多様化が急務とされているタングステンを調査対象としたものである。

(参考)

プロジェクトの概要


 旧ソ連邦の解体に伴いカザフスタンのタングステン鉱の生産量は減少し、現在ではタングステン鉱の生産はない。しかし、かって旧ソ連時代にはその生産が知られていたこともあり、タングステンのポテンシャルは高いと考えられ、カザフスタンでのタングステン調査を進めることとした。


1)調査地域
 ウシュコル-ムラリ(Ushkol-Mulaly)地域はカザフスタン共和国アルマティ州に位置し、同国南部の主要都市であるアルマティから北に約250kmに位置する。共同調査面積は約450km2


2)調査内容
 ウシュコル-ムラリ地域は、タングステン・金・ビスマスなどの鉱化作用が存在することが旧ソ連時代から知られていたが、十分な調査が実施されていなかった。
 本共同調査では、衛星画像解析・地化学探査・トレンチ調査・ボーリング調査などを地質委員会と共同で実施することにより、既知タングステン鉱床の地下深部への連続性の確認、新たな潜頭性タングステン鉱床の発見を目指す。調査期間は3年間で、7月に現地調査を開始する予定。

地質・地下資源利用委員会の概要
  • エネルギー鉱物資源省傘下の国家機関。カザフスタン共和国において、国による地質調査の実施、石油・ガスを除く鉱床開発プロジェクトの承認、埋蔵量の国家認定、入札に付する鉱区の原案リスト作成、地質関連情報の整備等を行う。
  • 主たる事務所の所在地はアスタナ市。
以上

調査地域位置図

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