オーストラリアでレアアース・銅等の共同探鉱契約を締結
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:河野博文)は、平成20年7月11日付けでオーストラリアの探鉱企業であるミノタウア・エクスプロレーション社とメーベル・クリーク地域における新たな共同探鉱契約を締結した。
JOGMECはこれまでに同社と2件の共同探鉱を実施している。同社との最初の共同探鉱であるボーダー地域(ニューサウスウェールズ州及び南オーストラリア州)では、2005年から実施した共同探鉱により有望な結果を得て、2007年5月に日本企業へJOGMECの権益を譲渡した。また、ロックスビー・ダウンズ地域(南オーストラリア州)では、現在、同社と共同探鉱を実施している。
メーベル・クリーク地域は南オーストラリア州の中央部にあり、ロックスビー・ダウンズ地域と同様に、オリンピック・ダム鉱山(世界有数の銅・レアアース・ウラン鉱山)周辺の金属資源ポテンシャルの高い地域に位置することから、オリンピック・ダム鉱床に類似したレアアース・銅等の大規模鉱床の発見が期待される。
1)探鉱地域
メーベル・クリーク(MabelCreek)地域は南オーストラリア州の州都アデレードの北西約800kmに位置する。2つの探鉱鉱区からなり、それらの総面積は約1,050km^2である。
2)契約概要
JOGMECは3年間で2百万豪ドルの探鉱費用を負担することにより、本プロジェクトの51%の権益を獲得できる。
3)探鉱内容
これまでにミノタウア・エクスプロレーション社が実施した調査により、探鉱地域内においてオリンピック・ダム鉱床のような酸化鉄銅金鉱床の賦存可能性を示す探鉱結果が得られている。物理探査、ボーリング調査等をさらに実施することにより、新たな鉱床の発見を目指す。
(参考)
ミノタウア・エクスプロレーション社(Minotaur Exploration Ltd)概要
オーストラリア・アデレードに本拠地を置く非鉄金属資源の探鉱企業。
オリンピック・ダム鉱山
1975年に発見され1987年より採掘されている銅・レアアース・ウラン鉱山。所有者は非鉄金属の世界最大手であるBHPビリトン社(BHP Billiton Ltd)。鉱量は約77億トンであり、鉱石平均品位は銅0.87%、レアアース(軽希土類)0.5%、ウラン290ppm、金0.3g/t。
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