三井物産（株）のガーナ共和国における石油等の探鉱事業への出資について
－ガーナ共和国における石油等の探鉱に日本企業初めての参入－
本ページのPDF版 (414 KB)2008年11月20日
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構（JOGMEC理事長：河野博文）は、平成20年11月5日、三井物産（株）（代表取締役社長：槍田松瑩氏）がガーナ共和国で実施する石油等の探鉱事業について、権益譲渡に対するガーナ共和国政府の承認が得られることを条件に、75％出資案件として採択しました。
三井物産（株）は、平成20年10月、英国の石油・ガス開発会社Afren Plcとファーム・イン契約を締結し、ガーナ共和国Keta鉱区の20％権益を取得しました。三井物産（株）は本事業のため、英国法人Mitsui E&P Ghana Keta Limitedを設立し、事業を推進することとしています。
ガーナ共和国は主要産油国であるナイジェリア、アンゴラ等と同様に西アフリカギニア湾沿岸に位置し、近年沖合い深海部にて大規模油田が発見されています。オペレーターであるAfren Plcは、西アフリカ地域を中心に6カ国、15事業に跨り精力的に活動を行っており、このうち、Keta鉱区において68％の権益を保有して探鉱事業を実施中です。
本プロジェクトは、ガーナ共和国における石油等の探鉱に本邦企業が初めて参入するもので、数億バレル規模の油ガス田の発見を目指しています。本プロジェクトの推進により、西アフリカ地域における本邦企業の石油・ガス探鉱開発事業の推進に寄与するものと期待されています。
以上
プロジェクトの概要
- 会社概要
名称 Mitsui E&P Ghana Keta Limited 設立 2008年10月23日 本社所在地 英国 Managing Director 加藤 広之 氏 資本金 2.5百万 US$ （2008年10月末時点） 機構出資比率 今後機構は対象事業費の75％を出資予定。なお、出資に際して普通株式の引受は50％未満とし、残りは無議決権株式の引受により行う。 - 鉱区位置・鉱区面積
ガーナ共和国Keta鉱区（別添鉱区図参照）
5,494平方キロメートル - 参加シェア
権益保有者 参加比率 & Afren Energy Ghana Ltd. 68.0％ (オペレーター) Mitsui E&P Ghana Keta Ltd. 20.0％ GNPC（ガーナ国営石油会社） 10.0％ （但し探鉱期間中の費用負担はなし） Gulf Atlantic Energy Ltd. 2.0％ （但し探鉱期間中の費用負担はなし）
採択内容
- 採択日
2008年11月5日
（Mitsui E&P Ghana Keta Limitedの参加につき、ガーナ政府承認を得られることが条件。） - JOGMEC出資見込額（2008年から2009年までに想定される出資額合計）
約5,392百万円
採択理由
本プロジェクトについては、
- (1)技術的事項、(2)経済的事項、(3)事業実施関連事項等の観点からのJOGMECの採択審査基準を満たすと判断されることから、出資対象事業として採択することとした。 また、期待される石油ガス埋蔵量が大きいこと、カントリーリスクが高いこと、当該鉱区が水深200ｍ以上にあり掘削等に際しての技術的困難度が高いことから、75％出資対象案件として採択することとした。 なお、本プロジェクトの採択に際しては、経済産業大臣と協議し、同意を得ている。
以上
別添―１
別添―２
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