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チリ共和国カセロネス銅鉱床プロジェクトに対する探鉱資金融資について

2009年2月12日

 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:河野博文)は、2009年2月12日、日鉱金属株式会社(社長:岡田昌徳、以下「日鉱金属」)及び三井金属鉱業株式会社(社長:竹林義彦、以下「三井金属」)に対し、チリ共和国カセロネス銅鉱床のフィージビリティスタディ(以下「FS」)及びその前段に当たるプレFSに要する資金を対象に、総額45億円の海外探鉱資金融資を実施しました。
 カセロネス銅鉱床の探鉱開発は、日鉱金属と三井金属の共同出資による銅事業会社パンパシフィック・カッパー株式会社(社長:加藤英二、以下「PPC」)が推進しているものであり、今回、JOGMECはPPCにFS費用等を出資する日鉱金属及び三井金属に対し、それぞれ30億円、15億円の融資を実施したものです。なお、JOGMECは、2006年にPPCが本プロジェクトの権益を取得する際にも、両社に対して、総額54億円の融資を行っております。
 本プロジェクトが順調に進捗すれば、山命26年にわたり年平均約15万トンの銅及び年平均3千トンのモリブデンが生産されることが見込まれており、我が国の銅・モリブデン資源の安定供給に大きな貢献がなされるものと期待されます。
 プロジェクトの概要は以下のとおりです。

カセロネス銅鉱床プロジェクトの概要

1) カセロネス銅鉱床の所在地

 チリ国第Ⅲ州の州都コピアポの南東約162km、アルゼンチンとの国境から15kmに所在
 鉱床付近の標高は4,200m~4,600m

2) 採掘対象鉱量(推定)

鉱石 鉱量
(億トン)
銅品位
(%)
モリブデン品位
(ppm)
銅精鉱・モリブデン精鉱生産対象
(一次硫化鉱及び二次硫化鉱)
10.7
0.34
106
SX/EW(溶媒抽出電解採取法)による電気銅生産
対象(酸化鉱及び二次硫化鉱)
2.8
0.3
-

3)生産見込量

銅: 銅精鉱(銅量) 約13万トン/年
  電気銅(SX-EW法) 約2万トン/年
  約15万トン/年(我が国銅消費量の約12%に相当)
    (総生産銅量 約360万トン)
モリブデン:   約3,000トン/年(我が国モリブデン消費量の約10%に相当)
    (総生産モリブデン量 約7万5千トン)

カセロネス銅鉱床の位置図

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