独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:河野博文)は、「フローティングLNGの安全性等に関する検討委員会」を設置し、第1回委員会を2月12日に開催しました。
フローティングLNG(洋上LNGプラント)は、需要地から遠隔の地にあるガス田を開発するための有力な選択肢と期待されていますが、いまだ実際のプロジェクトとして実現に至ったものはなく、フローティングLNG事業が抱えているリスクについての包括的分析も十分とはいえない状況です。このことが、結果として、フローティングLNG事業の事業化検討や保険の付保、資金調達に際しての障害要因となる可能性があると考えられます。
このため、フローティングLNG事業を行っていく上でどのようなリスクがあるのか、リスクをどのように特定し、どのように対処していけば建設・操業の安全性・信頼性が確保されるのか、また保険の付保やファイナンスが可能になるのかにつき、エンジニアリング会社、造船会社、FPSO操業会社、船級協会、海運会社、損害保険会社、銀行からなる検討委員会を設置し検討することとしました。本委員会の検討により、フローティングLNG事業の固有のリスクを明らかにし、対応の方向性が明確になることによって、現在計画されているフローティングLNG事業の事業化検討の促進、我が国企業によるフローティングLNG事業の早期実現に貢献することを目指すものです。
第1回の委員会では、今後の検討の進め方について議論を行い、先ず、ガス処理のプロセスやフローティングLNG事業化の各段階における固有のリスクを洗い出すこととしました。次回の開催は、3月25日の予定です。
本委員会は6回程度開催し、本年秋までに検討をとりまとめ、報告書を公表する予定です。
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