JOGMEC鉄鉱石探鉱開発支援制度の運用開始
-双日・伊藤忠商事の海外鉄鉱石探鉱プロジェクトに融資を実行-
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:河野博文)は、3月30日付けで、双日株式会社(社長:加瀬豊、以下「双日」)及び伊藤忠商事株式会社(社長:小林栄三、以下「伊藤忠」)が、それぞれ豪州において推進している鉄鉱石探鉱案件2件に対し、合計10億9千万円の融資を実行しました。
双日、伊藤忠の両社は、豪州の現地子会社を通じて、現地企業から鉄鉱石の探鉱開発権益の一部を取得するとともに、ジョイントベンチャー方式により探鉱事業を推進しております。今回、JOGMECは、双日の現地子会社であるSojitzResources&Technology社(以下「SRT社」)が西豪州で推進するサウスダウン鉄鉱石プロジェクトに対して9億4千万円、伊藤忠の現地子会社であるITOCHUMinerals&EnergyofAustralia社(以下「IMEA社」)が北部準州で推進するローパーバー鉄鉱石プロジェクトに対して1億5千万円の海外探鉱資金融資を実行したものです。
鉄鋼原料である鉄鉱石の安定供給を図ることを目的として、本年2月に成立した第二次補正予算において、探鉱開発支援制度(金融支援制度)の対象鉱種に鉄鉱石の追加が認められたところであり、これを受けて、JOGMECが上記両案件を初めて採択したものです。今後も、JOGMECは鉄鉱石を含めた金属資源全般の安定供給を図るため、海外で探鉱開発を推進する企業に対し、積極的な支援を行っていく予定です。
なお、両案件の概要は以下のとおりです。
プロジェクト位置:
| 豪州・西オーストラリア州 |
プロジェクトの概要:
| 約4.3億トンの埋蔵鉱量が見込まれているフィージビリティ・スタディ(FS)の段階のプロジェクトで、鉱区全体では今後の探鉱により約10億トンの埋蔵鉱量が期待。SRT社は現地企業GrangeResourcesLimited(以下「Grange社」)から本プロジェクトの権益の30%を取得するとともに、同社とのジョイントベンチャー方式により追加ボーリング探鉱を含むFSを実施中。JOGMECはSRT社の権益取得費及び探鉱費負担分に対して融資を実行。 |
---|
サウスダウン鉄鉱石プロジェクト位置図
プロジェクト位置:
| 豪州・北部準州 |
プロジェクトの概要:
| 初期ステージの鉄鉱石探鉱案件。初期ステージにつき埋蔵鉱量は不明であるが、空中写真の解析及び地表踏査の結果、30~60%の鉄分を含有する露頭の分布が広範囲に確認されている他、周辺地域の探鉱成果から数億トン規模の鉄鉱石の賦存を期待。当該プロジェクト実施のためIMEAが設立したIMEA Exploration & Development of Australia Pty Ltd(以下「IEDA社」)は現地企業Western Desert Resources Ltdから権益の15%を取得するとともに、同社とのジョイントベンチャー方式により探鉱を実施中。JOGMECは権益取得費用及びIEDA社が負担する探鉱費に対して融資を実行。 |
---|
ローパーバー鉄鉱石プロジェクト位置図
この記事に関するお問い合わせ先
広報担当:総務部広報課
電話 03-6758-8106