独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC 理事長:河野 博文)は、ウズベキスタン共和国の関係機関と、以下の2つの覚書を締結しました。
- ウズベキスタンにおけるレアメタルに係る共同探査
- ウズベキスタンにおける石油製品及び天然ガスのマーケティングに関する調査
今回の覚書は、ウズベキスタンよりガニエフ副首相兼対外経済・投資・貿易大臣が来日された機会に、同行された地質鉱物資源国家委員会「ゴスコム・ジオロジ」のトゥラムラトフ議長代行、国営石油会社「ウズベキネフテガス」のアフメドフ副総裁とJOGMEC との間でそれぞれ締結されたものです。
ウズベキスタンは、金、タングステン、銅、亜鉛、ウラン等の鉱物資源を生産する大きな資源国です。
既に、タンタル(携帯電話の電解コンデンサー等に利用)、ニオブ(特殊鋼や超伝導材料等の原料)等の鉱徴がいくつかの地域で確認されています。4 月22 日、そのひとつであるカシュカダリヤ地方(ウズベキスタン南部・サマルカンドの南西100km に位置)における共同調査の実施について覚書を締結しました。優良な調査結果を得ることができた場合、JOGMEC が取得した当該権益を我が国企業に引継ぐことが可能となります。
また、同国は多量の石油や天然ガスの産出でも知られていますが、内陸部に存在しているため、石油・天然ガスを効率的に市場まで輸送することが、今後の更なる資源開発の鍵となっています。このため、JOGMEC はウズベキネフテガスからの情報提供を受けつつ、天然ガスや石油製品を輸送するためのインフラの余剰能力や使用条件、ウズベキスタンや周辺国におけるマーケットの状態、あるいは天然ガスや石油製品のスワップの可能性等について調査を行い、ウズベキスタンにおける石油や天然ガスの開発事業にご関心のある我が国企業の皆様にその内容を報告することに合意しました。
以 上