JOGMECとカンボジア国家石油庁が協力事業の実施に向けた覚書に署名
-石油開発分野での協力関係の強化及びカンボジア北部陸上での調査実施に合意-
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC:理事長 河野 博文)は、カンボジアの石油天然ガス事業を管轄するカンボジア国家石油庁 (Cambodian National Petroleum Authority、以下「CNPA」)との間で、石油・天然ガスの探鉱開発、技術開発、研修分野等における協力事業の推進に関する覚書に署名いたしました。署名は2010年5月4日、カンボジアの首都プノンペンにおいて高橋経済産業大臣政務官の立会いのもと、ソック・アン副首相(CNPA総裁を兼務)とJOGMEC藤田副理事長によって行われました。
また、これに引き続き、カンボジア北部陸上に位置するBlock XVIIでの石油等の探鉱のための調査に関する合意書が、ソック・アン副首相とJOGMEC鈴木理事(石油開発技術本部長)の間で締結されました。1997年から1999年にかけて石油公団(JOGMECの前身)は、カンボジア陸上地域を対象とする広域空中重磁力調査を実施しており、今回は過去に行った重磁力調査地域の一部であるBlock XVIIを対象として、今後約2年間で地質調査及び地震探鉱の概査などを実施する計画です。
これらの調査は、JOGMECが三井石油開発(株)(本社東京、社長:香川 幸之)とともに計画・検討を行ってきたもの(注釈)で、本調査により有望性が明らかとなった場合には、当該鉱区における本格的な石油等の探鉱を行っていくための契約に向けた優先的な交渉を行います。JOGMECは、三井石油開発(株)とともに本調査で得られる地質データなどを評価、検討する計画です。
カンボジアでは石油・天然ガスの商業生産は行われていませんが、現在活発に探鉱が進められており、カンボジアの周辺海域では油層が確認されています。JOGMECは、今回の調査により有望な結果が得られ、同国で我が国企業による石油開発が進展することを期待しています。
以 上
調査対象エリア(ブロックXVII)
注釈: 本案件は、JOGMEC の実施する「知見活用型海外地質構造調査事業」(*)に、2008 年3 月に三井石油開発(株)より応募され、審査・評価の結果決定された案件です。
(*JOGMEC が公募を実施し、民間企業からの提案を受けて実施する事業)
協力事業の推進に関する覚書 (Memorandum of Understanding)調印
右:ソック・アン副首相(カンボジア国家石油庁 総裁を兼務)
左:JOGMEC副理事長 藤田文萌
Block XVIIでの石油等の探鉱のための調査に関する合意書調印
前列右:ソック・アン副首相(カンボジア国家石油庁 総裁を兼務)
前列左:JOGMEC理事(石油開発技術本部長) 鈴木 孔
後列右端:在カンボジア日本国大使館 黒木雅文特命全権大使
後列右から2番目:経済産業省 高橋千秋経済産業大臣政務官
後列左から2番目:経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油天然ガス課 平井裕秀課長
後列左端:三井石油開発(株) 香川幸之代表取締役社長
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