JOGMEC、マラウイ共和国と探査開発を促進する覚書を締結
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC:理事長 河野 博文)は、2010 年 7 月 28 日付けで、マラウイ共和国天然資源エネルギー環境省(Ministry of Natural Resources, Energy and Environment, Republic of Malawi)と、同国における鉱物資源の探査・開発など資源分野で関係強化を図る包括的な内容の覚書(MOU)に署名しました。
署名者は、河野 JOGMEC 理事長とマラウイ共和国天然資源エネルギー環境省ランソン・ムワディワ(Mr.Randson MWADIWA)次官です。
今後、この MOU の締結を受けて、両国の関係強化の最初の具体的なプロジェクトとしてマラウイから地質技術者をJOGMECボツワナ地質リモートセンシングセンターに招き、同国の鉱物資源ポテンシャルを評価するための共同解析を本年9月上旬より開始する予定にしています。
また、JOGMEC はこの MOU に基づき、同国地質調査局などの協力を得て、レアメタル資源の権益確保へ向けて民間鉱山会社との JV 探査プロジェクトの形成を加速できるものと期待しています。
なお、今回のマラウイとの MOU の締結は、2007 年 11 月のボツワナ共和国、南アフリカ共和国、2009 年 7 月のザンビア共和国、2009 年 12 月のモザンビーク共和国、2010 年 5 月のアンゴラ共和国、7 月のナミビア共和国につづいて、南部アフリカ地域では、7 カ国目となるもので、レアメタル等の資源確保を目的とした JOGMEC による「資源国との関係強化」が着実に進んでいることを示しているものと考えています。
以上
(参考)
MOUには、以下の事項について合意することが記されている。
- マラウイ共和国国内への日本企業による鉱物資源探鉱開発投資を加速するため、JOGMEC
と天然資源エネルギー環境省は密接に意見交換を行い、一層の関係強化を図る。
- JOGMEC がマラウイ国内企業、外国企業等と同国内において共同調査(JV 調査)を実施す
る場合、天然資源エネルギー環境省はこれを支援する。
- 本資源探査の実施によって、日本企業の投資促進の機会創出を検討する。
- JOGMEC は、ボツワナの JOGMEC 地質リモートセンシングセンターにおいてマラウイ技術
者との衛星画像共同解析による技術移転の機会を提供する。
マラウイ共和国天然資源エネルギー環境省の概要
マラウイ共和国天然資源エネルギー環境省(Ministry of Natural Resources, Energy and Environment, Republic of Malawi)は、鉱物資源の管理、鉱物資源の利用と促進の実施機関である。地質調査や物理探査などを行う地質調査局(Geological Survey Department)は、同省に属している。
JOGMECと南部アフリカ諸国との基本合意書の締結一覧
No. |
相手国 |
締結時期 |
署名者 |
|
1 |
ボツワナ共和国 |
2007年11月16日 |
カゴ・モシャシャネ鉱物エネルギー水資源省次官代行 |
理事長掛札勲 |
2 |
南アフリカ共和国 |
2007年11月16日 |
スィベディ・ラモンジャ所長南アフリカ共和国地質調査所吉川弘之理事長曽良達生副理事長独立行政法人産業技術総合研究所 |
理事長掛札勲 |
3 |
ザンビア共和国鉱山・鉱物開発省商務・貿易・産業易省 |
2009年7月22日 |
マックスウェル・ムワレ鉱山・鉱物開発大臣フェリックス・ムタティ商務・貿易・産業大臣 |
理事長河野博文 |
4 |
モザンビーク共和国鉱物資源省 |
2009年12月9日 |
エスペラン・ラウリンダ・ビアス鉱物資源大臣 |
理事長河野博文 |
5 |
アンゴラ共和国地質鉱山産業省 |
2010年5月20日 |
ジョアキン・ドゥアルテ・ダ・コスタ・ダビド地質鉱山産業大臣 |
理事長河野博文 |
6 |
ナミビア共和国鉱山エネルギー省 |
2010年7月13日 |
ジョセフ.S.イイタ鉱山エネルギー省次官 |
理事長河野博文 |
7 |
マラウイ共和国天然資源エネルギー環境省 |
2010年7月28日 |
ランソン・ムワディワ天然資源エネルギー環境省次官 |
理事長河野博文 |
この記事に関するお問い合わせ先
広報担当:総務部広報課
電話 03-6758-8106