JOGMEC、モンゴル政府と探査開発を促進する覚書を締結
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC:理事長 河野 博文)は、2010 年7 月30 日、モンゴル鉱物資源・エネルギー省ダシドルジ・ゾリグト大臣および独立行政法人 産業技術総合研究所 野間口 有 理事長とモンゴルの地質調査及び鉱物資源プロジェクト実施での互恵的協力関係の強化を図る包括的な内容の覚書(MOU:Memorandum of Understanding)に署名しました。
今後、三者は具体的な協力の内容に関する協議を行い、モンゴル国内のレアアースをはじめとするレアメタル資源のポテンシャルを評価するために、共同で調査を実施する予定です。
この共同調査によって、有望なレアメタル鉱床が発見されることになれば、我が国のレアメタル資源確保に大きく貢献するものと期待しています。
以 上
- 新しい手法や技術に基づいたモンゴル国の鉱物資源に関する地質調査と、鉱物資源プ
ロジェクト実施に関する共同事業の可能性を検討する。協力範囲、プログラムやその他の詳細は、個別の協定書で定める。
- 本MOU の有効期間中に相互情報交換のための守秘義務協定書に署名する、あるいは前項で述べられた個別の協定書に守秘義務条項を盛り込む。
(1)鉱物資源・エネルギー省(Ministry of Mineral Resources and Energy:MMRE)
鉱物資源・エネルギー省は、モンゴルの鉱物・エネルギー資源、鉱業政策やビジネス支援プログラムを開発し、執行する官庁であり、傘下にモンゴル鉱物資源管理庁を置く。
(2)鉱物資源管理庁(Mineral Resources Authority of Mongolia: MRAM)
モンゴル国の鉱物資源管理庁は、鉱物資源・エネルギー省傘下の行政機関であり、政府の鉱業政策実施機関である。MRAM は探鉱権を持つことが可能だが、採掘権は持てず、新たに設立された会社「ERDENES」が採掘権を持つことが出来る。ERDENES の役員の中には MRAM 議長が含まれており、ERDENES は、政府が出資した案件では 50%のシェアを、民間が出資した案件では 34%のシェアを持つことができる。
協力事業の推進に関する覚書 (Memorandum of Understanding)調印
左から、野間口AIST理事長、ゾリグト・モンゴル鉱物資源・エネルギー大臣、河野JOGMEC
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