JAPAN-GTL 軽油による都バスの実証走行について
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、理事長:河野博文)は、日本GTL技術研究組合(GTL組合、理事長:松村幾敏)と共同で、東京都環境局及び交通局の協力の下、9月13日より、約3ヶ月間にわたり、東京都内の路線バス2両を使用して、GTL軽油(JAPAN-GTL軽油)を用いた実証走行を開始しましたので、お知らせします。
GTL軽油とは、天然ガスの液体燃料化技術(GTL技術、GasToLiquidsの略)により製造された軽油で、硫黄分及び芳香族分等の不純物を含まない環境に優しいクリーン燃料です。また、GTL技術は、軽油の他にもナフサや灯油等の燃料を製造することが可能であり、石油代替の燃料ソースの確保と供給の多様化を可能にする手段として期待されています。
今回、実証走行に使用されるGTL軽油は、JOGMECとGTL組合が、我が国独自のGTL技術(JAPAN-GTLプロセス)を共同開発するために新潟市に建設、運転中の実証プラント(日産500バーレル(約80キロリットル)規模)において国産天然ガスを原料に製造された「JAPAN-GTL軽油」です。
JOGMECは、実証走行を通して、我が国独自のGTL技術の実用化を図ると共に、GTL技術による天然ガス資源獲得に努めてまいります。
次世代のクリーンで環境にやさしい燃料として期待されているGTL燃料について、排出ガスの環境への影響調査を実施した上で、東京都内の路線バスによるGTL軽油を使用したデモンストレーション走行を行うものです。
- 実施期間:平成22年9月13日から約3ヶ月
- 実施場所:東京都交通局南千住自動車営業所(荒川区南千住2-33-1)
- 使用バス:ハイブリッド車2両
- 燃料:JAPAN-GTL軽油100%(GTL組合より供給)
- 理事長:松村幾敏(JX日鉱日石エネルギー株式会社顧問)
- 所在地:東京都港区新橋1-1-1日比谷ビル8階
- 組合員:平成18年10月25日、以下の民間企業6社により設立。
- 国際石油開発帝石株式会社
- JX日鉱日石エネルギー株式会社
- 石油資源開発株式会社
- コスモ石油株式会社
- 新日鉄エンジニアリング株式会社
- 千代田化工建設株式会社
- GasToLiquid(天然ガス液体燃料化)の略称。
- 天然ガスを原料として製造される常温で液体の燃料であり、灯油・軽油の代替燃料、燃焼時の硫黄酸化物や窒素酸化物の排出量が少ない低公害燃料として注目されている。
- 天然ガスの利用技術として期待が大きい。
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