石油資源開発(株)のイラク共和国におけるガラフ油田事業への出資採択について
~イラクでの日本企業の上流事業に初の資金支援~
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC理事長:河野博文)は、石油資源開発(株)(代表取締役社長:渡辺修氏)の子会社(株)ジャペックスガラフがイラク共和国で権利を取得したガラフ油田の開発・生産事業について、出資案件として採択しました。
平成21年12月に開催されたイラク第2次入札におけるガラフ油田の落札を受け、(株)石油資源開発は、平成22年1月に同油田の開発生産サービス契約に調印いたしました。(株)ジャペックスガラフは30%の権益を保有し、オペレーターであるペトロナス社が45%、イラク国営北部石油会社(ノース・オイル・カンパニー)が25%の権益をそれぞれ保有しています。本契約はイラク閣僚評議会での承認を得て、平成22年2月に発効しています。
JOGMECは近年、 イラクに於いて上流事業に従事する我が国企業を支援する体制を整えてきました。本プロジェクトは、日本企業のイラクにおける上流事業へのJOGMECによる初めての出資案件となります。
本プロジェクトは、中東域内供給源の多角化に資することが期待されるとともに、主要な産油国であるイラクとの関係を強化・深化する上で大きな意義を有するものと考えられます。
以上
名称 |
(株)ジャペックスガラフ |
設立 |
平成22年3月31日 |
代表取締役社長 |
渡辺修氏 |
機構出資比率 |
JOGMECの出資比率は50%未満とする。 |
権 益 保 有 者 |
権 益 比 率 |
費 用 負 担 比 率 |
(株)ジャペックスガラフ |
30% |
40% |
Petronas Carigali Iraq Holding B.V.(オペレーター) |
45% |
60% |
イラク国営石油会社(北部石油会社) |
25% |
契約期間中、 上記2社がキャリー |
- 採択日
平成22年7月16日
- JOGMEC出資見込額
約163億円
本プロジェクトについては、
(1)技術的事項、(2)経済的事項、(3)政策的事項、(4)事業実施関連事項等の観点からのJOGMEC採択審査基準を満たすと判断されることから、出資対象事業として採択することとした。
なお、本プロジェクトの採択に際しては、経済産業大臣と協議し、同意を得ている。
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