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久慈国家石油備蓄基地の震災被害の状況及び復旧作業について

2011年3月17日

 2011年3月11日午後、東北及び関東地方で発生した大規模な地震により被災した久慈国家石油備蓄基地は、3月13日より被害状況調査作業を開始。3月17日現在の状況及びその対応は以下のとおり。

1.被害状況

(1)地上施設

  • 管理棟
    1階 浸水跡あり、2階 床上浸水し窓ガラス一部破損、3階 中央制御室 浸水なし。
  • タンク類
    底水排水タンク3基、スロップタンク2基は倒壊。燃料タンク2基のうち1基は破壊。スロップ及び燃料油(A重油)合わせて約47klが逸失。
    (久慈消防本部報告済み。)
  • その他地上施設
    外観検査によれば、以下の設備はほぼ全損。
    用役設備(蒸気設備、工業用水設備、飲料水設備、圧縮空気設備、不燃ガス供給設備)、電気設備(受変電設備、自家発電設備)、排水処理設備、排ガス処理設備、資材倉庫等。

(2)地下施設・設備

  • サービストンネル内は、津波による被害なし。現在、設備の点検作業中。
  • 地下岩盤備蓄タンク内の原油の流失なし。

(3)作業船

  • 油回収船は損傷を受け座礁、防災船は大破。

(4)受払設備

  • タンカー係留ブイ6基流失。発見された2基について、タグボートにより回収に向うも、1基は流木の中にあり回収出来ない状況。この旨海上保安庁に報告済み。もう1基は該当海域を捜索するも発見できず。
  • 係留チェーンは一部のみ確認。

2.復旧作業

 3月18日より、津波の被害により停止していた地下岩盤備蓄タンク底部に溜まる湧水の排水、タンク内部への不燃性ガスの供給及び地下岩盤への水封水供給のための復旧作業を開始する予定。
 当該復旧作業については、岩手県及び久慈市の関係当局等にも報告済み。
 これら復旧作業の実施にあたっては、細心の注意を払うとともに関係当局等のご指導を仰ぎながら適切に対処して参ります。

3.現地体制

  • 現地対策本部:久慈基地門前寮に設置
  • JOGMEC:4名 (久慈基地事務所及び本部派遣者)
  • 日本地下石油備蓄(株):82名(久慈事業所、本社派遣者及び協力会社)

以上

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