2012年12月21日
最終更新日:2013年4月10日
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、南アフリカ共和国ブッシュフェルド地域北部でカナダの中堅探鉱会社プラチナム・グループ・メタルズ社と共同で実施中の白金族金属探鉱プロジェクト「ウォーターバーグ地域」の成果により、鉱業専門雑誌マイニング・ジャーナル誌にて、2012年の最も優れた探鉱成果に対して贈られる“最優秀探鉱賞”を受賞しました。
マイニング・ジャーナルの年間最優秀賞(Mining Journal Outstanding Achievement Awards 2012)は、英国の鉱業専門雑誌マイニング・ジャーナル誌が、その年(前年10月からその年の9月まで12カ月間)に産業界に対して大きく貢献し顕著な成果を上げた個人及び組織に対して贈るものです。最優秀賞には7つの部門賞があり、同誌の読者により各部門の最優秀賞候補が推薦され、最終選考リストに残った候補の中から鉱山会社等400社以上の企業による投票によって1社(名)が最優秀賞に選ばれます。最優秀探鉱賞(Exploration of the Year Award)は、その年の最も優れた探鉱成果を上げた団体に対して贈られる賞です。
JOGMEC及びプラチナム・グループ・メタルズ社は、ロンドンで開催されたマイニング・ジャーナル誌主催の鉱業大会”マインズ・アンド・マネー2012“において、今年の最優秀探鉱賞に選ばれ表彰されました。この内容については、マイニング・ジャーナル誌(2012年12月14日号)で紹介されています。
JOGMEC及びプラチナム・グループ・メタルズ社が白金族金属鉱床を対象とした共同探鉱プロジェクトを実施中のウォーターバーグ地域は、南アフリカ共和国の白金族金属鉱山地帯であるブッシュフェルド地域の北端に位置しています。この地域は、それまで白金族金属鉱床が存在するブッシュフェルド岩体が潜在していないと考えられていたため、積極的な調査が行われていませんでした。しかし、JOGMECはこの地域の有望性を確信し、2009年度にこの探鉱プロジェクトに参入しました。JOGMECはこの探鉱調査を通じてブッシュフェルド岩体の存在を初めて確認するとともに、同岩体中に白金族金属の鉱化を発見。その後のボーリング調査により、予測鉱物資源量としてプラチナ約64t、パラジウム約116t、金約25tの合計約205tの金属量を確認しました。(※次ページ、過去に実施のニュースリリース参照)
JOGMECは、民間企業への探鉱権益譲渡により、我が国の企業が直接関与する白金族金属鉱山開発を促進するため、引き続き探鉱を継続していきます。
以上
世界の鉱業、探査、国際機関、資源国の政策動向などを網羅する非鉄・鉄・石炭鉱業界をリードする週刊誌。1835年ロンドンにて創刊。現在はマインズ・アンド・マネー社の傘下にある。
1)ウォーターバーグ(Waterberg)地域
位置 :首都プレトリアの北北東約270k
m
鉱区面積 :137km
2
概要 :白金族金属を胚胎するブッシュフェルド岩体の北端に位置するが、地表は表土で覆われ、ブッシュフェルド岩体の露出がないことから、これまで積極的な調査が行われていなかった地域
周辺の開発状況 :
- モガラクエナ鉱山:ウォーターバーグ地域の南70kmに位置する。アングロアメリカンプラチナム社(本社南アフリカ)が露天鉱採掘で生産を行っており、金属量(埋蔵量及び資源量ベース)の合計は265.9百万オンス(約8,270t、プラチナ、パラジウム、ロジウム、金の合計)。
- プラットリーフプロジェクト:ウォーターバーグ地域の南82kmに位置する。JOGMEC出資案件。
2)契約内容
契約締結日 :平成21年10月9日
条件 :4年間で320万米ドルの調査費用を拠出することにより、37%の権益を獲得することができる。調査結果が良好な場合には優先的に日本企業に引継ぐ条件が設定されている。
共同探鉱の契約上、新たに鉱床が発見された場合、優先的に日本企業に引継ぐ条件が設定されており、日本企業の新たな権益確保につながるものと期待される。
3)調査内容
ブッシュフェルド岩体北端での鉱化を確認することを目的とし、ボーリング調査を実施。
プラチナム・グループ・メタルズ社(Platinum Group Metals Ltd.)
本社 :カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
設立 :平成12年
概要 :白金族金属の鉱山開発を目的とし、カナダ及び南アフリカで探鉱を実施している中堅探鉱会社。南アフリカのヨハネスブルグに現地会社を有し、ブッシュフェルド地域西部WBJVプロジェクトでは企業化調査を実施中。
ウォーターバーグ地域位置図
この記事に関するお問い合わせ先
資源探査部 探査第2課増田・宮内
電話 03-6758-8397、8399
広報担当:総務部 広報課植松
電話 03-6758-8106