一般的には、原油の生産を続けていると次第に地層の圧力が低下して自噴が困難になる、あるいは自噴していても生産量が著しく減少します。このため少しでも多くの原油を回収するためには何かしらの流体を地層へ圧入するといった地層への働きかけが必要となります。JOGMECは原油回収率を向上させる技術開発を進めており、基礎研究のみならず、国内外でのパイロット実証テストを通じて、我が国の石油企業を支援するとともに技術基盤の整備に努めています。また、海外の石油開発会社、研究機関との共同研究を通じて、産油国における原油回収率向上技術の普及にも貢献しています。更に、効率的な原油の生産を目指して、油ガス層の分布や性状を正確に把握するための油ガス層把握技術の開発にも取り組んでいます。