資源開発の現場では、先進技術が詰まった
専門機器や伝統的な道具などが多数活用されています。
JOGMECの事業を支える「TOOLS(道具たち)」を紹介します。
直径15mmのレンズを覗くと、
鉱床の徴候が見えてくる。
地表や地表付近に露出している岩石をじっくりと観察すること。それが地質調査の基本です。その際に肉眼では、岩石を構成する鉱物を見極められないため、ルーペが必要不可欠になります。
ルーペを使って岩石中の鉱物の種類や産状・形状を丹念に観察することで、目指す鉱石鉱物がそこに存在するのかどうかを把握することができます。また、ボーリング調査の際も100~1,000m超のボーリングコア(採取した岩石)もルーペで食い入るように観察し、次に掘削するボーリングを決めていきます。
このようにルーペは、探査活動のあらゆるステージにおいて重要な役割を担うツールです。ルーペを使って岩石を観察するスキルは、地質技師に欠かせない重要な能力の1つといえます。