資源開発の現場では、先進技術が詰まった
専門機器や伝統的な道具などが多数活用されています。
JOGMECの事業を支える「TOOLS(道具たち)」を紹介します。
FIB-SEM(集束イオンビーム走査型電子顕微鏡)
解析、観察、時には切削し、ナノ単位で岩石構造を把握する。
泥土が固まってできたシェール(頁岩)と呼ばれる硬い岩の層の隙間に閉じ込められた状態の天然ガスをシェールガスといい、有望なエネルギー資源の1つとして注目されています。
JOGMECが所有する「FIB-SEM」は、一般的な貯留岩(孔隙径:数十マイクロメートル)よりもさらに小さな構造を持つシェール(孔隙径:数ナノメートル)のような岩石を観察するための特殊な電子顕微鏡です。特徴は、試料表面の微細構造を高倍率かつ高解像度で取得・解析、さらに観察条件下でイオンビームにより試料表面の切削も行い、詳細な3Dイメージを構築すること。
FIB-SEMにより得られたデータは、シェールガスの最適な開発を検討するための材料となります。