【Column】米国アラスカ州でメタンハイドレート層からのガス産出試験を実施
メタンハイドレートは、低温・高圧という環境下で安定するという特徴があり、自然界では永久凍土地帯と、水深500m以深の海底面下に存在します。日本は永久凍土地帯ではないため、メタンハイドレートは海洋のみに存在し、東部南海トラフでは、メタンハイドレートが原始資源量(存在するメタンの総量)で1.1兆m3存在することが推定され、そのうち5,739億m3(2021年の日本のLNG輸入量の約6年分に相当)の濃集帯を確認しています。
一方で、将来的に商業化を目指す上では、海洋での生産実験・調査のほかに、長期の生産挙動を見極めるため、海洋に比べて相対的に試験の制御が容易でインフラの整っている陸上での長期産出試験が必要です。
JOGMECは、米国エネルギー省傘下の国立エネルギー技術研究所と協働で、アラスカ州においてメタンハイドレートの長期陸上産出試験の実現に向けて準備を進めてきており、2023年2月末までに産出試験で使用する全坑井の掘削作業を完了しました。地上試験設備設置および試運転等を経て、ガス産出試験が実施されますが、生産されたガスは試験施設で自家消費し、エネルギー源として活用する計画であり、これは世界で初めての取り組みです。

試験設備全景写真(2023 年8 月撮影)