エネルギー自給率向上に向けたJOGMECの新事業・洋上風力に立ち上げから携わっています。
近年、日本の再生可能エネルギーの切り札として注目されている、洋上風力。私が所属する洋上風力事業部では、発電事業者の方々が国の公募(注1)に手を挙げる際に必要な情報を収集するため、海底地盤・風況・気象海象に関する初期調査を実施しています。また、私は洋上風力事業部の中で調査課と企画課を兼務しており、調査課では調査会社へ委託する際の契約実務、企画課では予算管理や情報収集を担当。どの業務も洋上風力事業について深く理解していないとできない業務ばかりなので、日々、関係の方々へのヒアリングなどを通じて勉強させていただいています。
私と洋上風力事業の関わりは、JOGMECが洋上風力を業務として扱うために必要な法改正に関するプロジェクトがきっかけでした。このプロジェクトが立ち上がった時には、まだ洋上風力事業部が発足するか確定していませんでした。なぜJOGMECが洋上風力の調査をする必要があるのか、具体的にどのように法律に記載されるべきなのか(注2)などの数々の議論の末に法改正が確定したころ、洋上風力事業部の立ち上げメンバーへの打診をいただき、二つ返事で引き受けました。法律の条文が作られる過程に関わることができたのは、貴重な経験だったと感じています。
今後は、留学や海外勤務なども経験しながら、幅広い視野を養いたいと考えています。その目標に向けて、現在はJOGMECの研修制度の一つであるオンライン英会話を積極的に活用しています。自信を持って仕事で英語を使えるようになり、日本やJOGMECを海外から見ることで、カーボンニュートラル達成におけるJOGMECの役割を自分なりに考えてみたいと思います。
(注1)日本の洋上風力発電の案件形成においては、国が指定する区域において公募を実施し、発電事業者を選定します。
(注2)独立行政法人の名称、目的、業務の範囲などは法律で定められています。